(前回の続き)
前回ではLine6 POD HD300 のメリットとデメリットについてお話ししたので、
今回は AmpliTube 3 について見ていこうと思います。
こちらはソフトウェアタイプのアンプシミュレータなので、
基本的には何らかの DAW と組み合わせて使う事になると思います。
スタンドアローン版も付属するので、ちょっと鳴らしてみたいときも気軽に使う事ができます。
マルチエフェクターなどのハードウェアタイプに比べて、最も異なるのは、
録音したギターの原音に対してエフェクトをかけるという点です。
録音し終わってから、ここはこういう音にしたかったと思う事はよくあると思います。
そのような時、後からエフェクトを調整すれば録り直しをしなくて済みます。
AmpliTube 3 は標準で豊富なアンプモデルが搭載されてますが、
別途追加でアンプメーカー公認のモデルを購入する事ができます。
私はとりあえず Fender Twin Reverb を追加してみましたが良い出来です。
ツマミはマウスで操作するので直感的とは言えません。
ワウペダルやボリュームペダルもそのままでは操作はできません。
その場合フィジカルコントローラーやペダルを買いそろえる必要が出てきます。
サウンド面はかなり優秀です。
少なくとも個人の環境で実際のアンプやエフェクターを使ったとしても
ここまでいい音で録音するのは難しいと思います。
ちゃんとしたスタジオでエンジニアに録音してもらった音には及ばなくとも、
十分な働きをしているのではないでしょうか。
POD HD300 に比べるとノイズは普通にありますが、
実際にアンプを使うと出るようなノイズです。
コンパクトエフェクターのモデリングと併用すると
さらにノイズが増しますがこれも当然と言えば当然です。
それゆえに生々しい迫力が出ます。
とはいうものの、さわやかな歌の後ろで「ジーッ」と鳴り続けているのは
考えものなので、ミックスの際にノイズリダクションをしっかり行う事になると思います。
まとめると、
- AmpliTube系はエフェクトのかかり方を録音後も再調整できる
- POD HD シリーズはノイズが少なく扱いやすい
- Amplitube 3 はサウンドメイクの幅が広く生々しい歪みが出せる
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